モバイルファースト

いつもありがとうございます、nulo(ニューロ)株式会社のハギ(Hagi)です。

近年のスマートフォンの世界的な普及に伴い、国内外問わず、パソコンからのアクセスより、モバイル(スマートフォン中心)からのアクセスが増えてきており、ウェブサイトのデザインも「モバイルファースト」という概念が浸透してきております。

B2Bの企業向けサイトに関しては、B2Cの商業サイトと比べ、パソコンからのアクセス比率が高いものの、年々その比率はモバイルからのアクセス比率が伸長し、パソコンからのアクセス比率が減少している数字が出ています。
日本市場においてのみならず、米国や中国(大陸)においても、その傾向は顕著に表れており、広告市場全体や音楽/映像配信、アプリやソフトウェア経由でのアクセス比率に関しても、モバイルへの傾斜が年々進んできているのが実情です。

以前であれば、まずパソコン向けのデザインを考え、レスポンシブ対応として、モバイル版のデザインやレイアウトを考えていたと思うのですが、ここ数年は、まずモバイル版のデザインやレイアウトを固め、パソコン向けを後付けで考える企業や事業者が増えてきています。

各デバイスからのウェブサイトへのアクセス比率の実数は統計で多くの企業が公表していますが、総務省が実施した「通信利用動向調査(2018年5月公表)」においても、スマートフォンがパソコンを抜き始めました。


*総務省「平成29年通信利用動向調査」(2018年5月25日発表)

このようなインターネット利用動向の変化の中、オンラインサービスやECサイト運営の事業者のみならず、B2Bの企業向けサイトにおいても、一部「モバイルファースト」への転換が進んできております。

「モバイルファースト」を実践していく上において、パソコン向けに考えていた構成や進め方を変えないといけない点がいくつかあります。

(1)無用なデータ通信量をさらに抑える
モバイルユーザーは外出先からのアクセスが多く、容量の限られた回線を使っている事も多いため、不必要に情報量の多い画像やイメージの使用を控える必要があります。冗長と思われる内容や素材の見直しも、サイトの利便性や快適性を実現する目的のもと、並行して進めていく必要があります。

(2)導線・アクションの簡素化
 今後モバイルにシフトしてくる利用者は中高年層も増えてくることも並行して考えると、小さな画面サイズで如何にユーザー側からの入力項目などのアクションを簡素化するか、ということが揚げられます。選択式の項目を増やすなど、導線のみならず、ユーザー側の操作を容易にしてあげることも重要となります。

(3)見やすさ・直感的操作の強化
 限られた画面サイズでパソコンと同量のコンテンツを見てもらいアクションを起こしてもらうには、閲覧した瞬間に直感的に理解できるデザインやレイアウト、画面構成を考える必要があります。パソコンと同じトーンやストラクチャで同じボリュームのコンテンツを表示しても、ユーザー側に伝わらない可能性があるので、ユーザビリティの慎重な確認のプロセスは必須となります。

上記の総務省が発表したレポートによると、50歳代においても、スマートフォンからの利用がパソコンからの利用を追い抜いている状況であり、今後、60歳代以降の世代にも、この流れが徐々に進んでいくと思われます。

これまでテレビ/ラジオや紙媒体中心に潜在顧客にアプローチしてきた健康食品や美容商材を販売していた通販事業を営む会社にとっても、今後モバイルを意識した対応を進めていく必要があるように思います。

これら50歳代以降の世代にとって、コンベンショナルな(これまで習慣化されていた)媒体との接触頻度や接触内容はそのままで、スマートフォンからのネット利用と組み合わせでアクセスしてくる利用者が増えている可能性が高いです。

例えば・・・

(A)テレビを見ながら通販の映像を見て商品名で検索、事業者の信頼性や
既存利用者の口コミなどをスマートフォンで検索して調べたり・・・
(B)商品で使用している原材料や容量など商品詳細情報を商品購入前に買う

か買わないか判断するために公式サイトで調べたり・・・
(C)類似商品や同類商品の価格差や機能/効能の差を調べたり・・・

既に普及している媒体と並行して、モバイルからの情報を使う場面がますます増えてくると思われます。

あるいは、ネット事業をこれまで強化してこなかった、リテール事業者にとっても、

(a)移動中に実店舗の情報(店舗所在地や取扱商品など)を検索
(b)外出先でプロモーション情報の入手
(c)実店舗の販売店と価格やプロモーション内容を比較して購入

など、これまでのパソコンからアクセスしていた目的とは異なる使い方が更に加速していくと思われます。

皆様の会社においても、潜在顧客や利用者層の具体的な利用シーンを再度見直し、丁寧に仮設・想定してみて、本格的なモバイルシフトの時代に備え、「モバイルファースト」のコンセプトを実現し始めてみてはいかがでしょうか?

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