カンボジアにおけるFinTech 情報 2020

2020年7月現在、COVID-19の感染拡大により様々な事業が打撃を受ける中、世界中でビジネスを伸ばし注目を集めているのがFinTechを展開する企業です。

FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。身近な例では、スマートフォンなどを使った送金もその一つです。
(参考:https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/kess/i25.htm/)

カンボジアで急速に浸透するフィンテック

カンボジアでも他の東南アジア諸国に追随し、カード決済をはじめ、オンライン決済、モバイル決済などのテクノロジーが普及し始めています。
カンボジアのモバイル決済とオンライン決済は、2020年には34億6,900万ドルに上るといわれています。企業および消費者は次々に現れる新しい手段に対応し、順応していかざるを得ません。

カンボジアにおけるFinTechの拡大成長に伴い、カンボジアフィンテック協会(CFA)が2018年に設立され、2019年10月にはカンボジア中央銀行(NBC)の主催で「Cambodia Fintech Day」が開催されました。
この「Cambodia Fintech Day」の中で、カンボジア中央銀行(NBC)の副総裁Ms. Neav Chanthanaは、FinTechがカンボジアの金融および経済セクターの発展に大きく貢献し、カンボジアの決済システムの効率向上に貢献する重要な役割を果たす、と語っています。

マイクロファイナンスは金融テクノロジーの恩恵を受けると言われているセクターの1つですが、他にも、医療・健康、観光、娯楽、小売などの産業の発展にFinTechが貢献すると期待されています。



Visaの調査によると、カンボジア人の3分の1は、デジタル決済が現金に比べて人気が高まると予想しており、54%は今後7年間(2026年まで)で経済が完全にキャッシュレスになるだろうと予測しています。

2017年には5-10社程度だった支払代行会社は、2019年半ばには50を超え、キャッシュレスサービスをカンボジアの顧客に提供しています。
国内のフィンテックの発展と採用を支援すべく、カンボジア中央銀行が支払代行機関の管理に関する規制を発表すると、多くの新しい支払サービスとツールが導入され、キャッシュレスサービスの数は大幅に加速しています。

カンボジア中央銀行、COVID-19期間中のデジタル決済の利用を促進

NBCは、フィンテックセクターを通じてデジタル決済とサービスがもたらした変化を指示しています。 2020年のCOVID-19の発生中には、NBCはこれらのキャッシュレス決済サービスの使用も奨励しています。
NBCは2020年3月、次のようにアナウンスしています。
「Covid-19の防止に貢献するために、可能な限り電子決済システムを利用することにより、現金決済および支払小切手の使用と発行を減らすよう、金融機関に奨励しています。」

これは、カンボジアの銀行、金融機関、小売店、飲食店、および公益事業会社がキャッシュレスサービスとプラットフォームを推進することで、COVID-19の拡散とリスクの可能性を最小限に抑えることを意味しています。

これらの取り組みは同時に、NBCが目標とする国内でのリエル流通にも貢献することになります。

NBCは2020年中期報告書の中で、カンボジア王国におけるアクティブなeウォレットアカウントの数は2019年に522万に達したと発表。銀行および決済サービス代行機関を介したモバイル決済は、2019年のカンボジア国内総生産(GDP)の22.9%にも相当しました。

カンボジア政府がデジタル経済とキャッシュレス決済にさらに力を入れていることも後押しとなり、NCBとフィンテックカンボジアは今後もこの分野の発展の道を切り開いていくことでしょう。

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